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【小柄・低身長な男性のスーツスタイルTips】3 小柄メンズのスーツ選び(ジャケット編)

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こんにちはトリグラフです。小柄・低身長な男性のスーツスタイルTips、前回はサイズの重要性について書きました。 

biz-fashion-tips.hatenablog.com

今回はジャケットの選び方を書きますが、その前に少し戻って、初回の記事で書いた「違和感」について、もう少し詳しく見ていきます。

 

小柄な男性特有の違和感の原因はディテールの大きさ

初回で違和感の例として黒靴に茶色ベルトをあげましたが、スーツでの「違和感」の代表格はやはり「サイズが合っていない」ということでしょう。
小柄な人でいえば、着丈や袖丈が長いダボダボのスーツは当然違和感があります。
しかしサイズの合ったスーツ(サイズを合わせること自体、小柄な人には一苦労なのですが)を着たら違和感がなくなるかというと、小柄な人が違和感を消すためにはもう一工夫必要なのです。
例えばイージーオーダーでサイズはバッチリなはずなのに何だか妙な違和感が…そういう時の違和感の可能性として「ディテールの大きさが、適切な大きさになっていない」という可能性があるのです。具体的には
・ラペルの幅
・腰ポケットのフラップの幅
・(腰ポケットがパッチポケットなら)パッチポケットの大きさ
・胸ポケットのステッチ幅
が標準サイズのままであるために、せっかくスーツ自体は小さめに作ってあっても、そのディテールの大きさで違和感が生じてしまうことがあるのです。私のスーツの画像で説明しましょう。
 f:id:triglav769:20170122212807j:image
画像の明るいグレースーツと暗いグレースーツは、同じお店で、同じサイズで作ったものですが、明るいグレースーツの腰ポケットのフラップが大きいことがおわかりでしょうか。
左の明るいグレースーツはこのお店で初めて作ったスーツなのですが、その時はフラップ幅まで気が回っていませんでした。
しかし出来上がってみると、スーツ本体の小ささに比べてフラップ幅の大きさが違和感を生んでいることに気づいたのです。
そのため、同じお店で次にスーツを作るときは、フラップ幅を狭くできないかお願いしたところ、できるとのことでしたので、暗いグレースーツではお願いして狭くしてもらいました。
 f:id:triglav769:20170122212848j:image
フラップのアップ。長さを図ると5.5センチと4.5センチ、1センチの違いですが、印象は結構違います。どうもこのお店のハウスモデルがフラップ幅が広めのようでした。
他の3点についても、考え方は同じです。それぞれのディテールの大きさ(標準サイズ)が、スーツ全体の大きさ(小さめサイズ)と調和していないせいで、違和感を生んでしまうのです(胸ポケットのステッチ幅はちょっと考えすぎかもしれませんが)。
違和感を消すには、これらのディテールも少し小さめにするとよい、というわけです。
これら小柄な人特有の違和感は、いずれも標準体型(近傍)の人であれば、生じようがないのです。
ショップスタッフやオーダー店の店員も標準体型の人が多いですから、こういったことには気づかないのです。
しかし当の小柄な本人にするとなんだか…となる。とはいえお店では「サイズもピッタリ、お似合いですよ」と言われたし…ということで、なんとなくそのままにしてしまうわけです
以上を踏まえて、どこでスーツを買うのがよいか考えましょう。
ラペル幅やフラップの幅を直すなんて、(イージー)オーダーしかないじゃないか、と言われそうですが、そういうわけではないのです。
上のように違和感を生じる可能性のあるポイントを書いたのは、既製品を買う前にそういうポイントを把握しておいて、試着して違和感がないかどうか、あっても許容範囲かどうかを確認していくためなのです。
上記の4点について、実際に違和感が生じるかどうかは人それぞれです。
一口に「小柄」といっても体型は人それぞれですし、例えば「小さめのサイズには小さめのパッチポケット」というように作ってあるような既製服なら、違和感も生じにくいでしょう。
また、この違和感というのも人それぞれ、許容範囲があるでしょう。つまり、違和感が生じるポイントを分かったうえで試着し、そのポイントを自分でチェックすれば、あとで後悔しない納得いくスーツが買えるということです。
なお、既製品を買えるところは2プライス店、百貨店、セレクトショップなどいろいろありますが(そういうとイージーオーダーできるお店もじつはいろいろなのですが)まずオススメは2プライス店かなと思います。なにより身長160からありますからね。
百貨店はやや大きめサイズが主力でしょう。セレクトショップなら百貨店よりは小さめサイズがあると思いますが、場合によっては百貨店より高くなるかと思います。
逆に、こういった小柄な人特有の違和感の前段階、つまり既製服を直す範囲ではサイズがどうしてもしっくりこない場合は、イージーオーダーが頼みの綱となるでしょう。
その場合、イージーオーダーならディテールも修正できるからいいかというと、それはあくまで自分でちゃんと要望した場合です。
「店員のほうでうまくディテールも調整してくれるだろう」とは考えないほうがいいです。実際、そこまで店員に望むのは酷でしょう。
そうなると(ゲージ服はあるかもしれませんが)現物を試着して違和感を確認できない分、1点1点細かく確認していくことが重要です。
例えば「私は小柄なのでラペル幅を少し狭めたほうがいいと思うのですが、標準のラペル幅は何センチですか?」「パッチポケット仕様にした場合、ジャケットのサイズに合わせてポケットも小さく作ってもらえるのでしょうか?」など、丁寧に確認していきましょう。
※これは小柄な人に限らず、イージーオーダーの時のコツというか要確認事項なのですが、必ず最後に自分の要望したディテールがちゃんとオーダーシートに反映されているのか、店員と一緒に確認しましょう。
特にいろいろ要望をしたときは、どれか漏れていたりします(笑)。残念ながら、オーダーシートの写しをくれるところも少ないです。
ちなみに私の場合、上記4点をどうしているかというと(全てイージーオーダーです)
・ラペル幅は以前は7センチ程、最近は8センチ程
・フラップ幅は4.5~5センチ
・パッチポケットの場合は大きさが変わるのか確認する
・胸ポケットのステッチ幅は標準のまま
という感じですね。

まとめ

  • 小柄な人には標準体型の人だと気にしなくてもいいはずの「特有の違和感」がある
  • 「小柄な人特有の違和感」とはラペル幅やポケットのフラップ幅などディテールが標準サイズのままであることにより生じる違和感である
  • 「小柄な人特有の違和感」のポイントを知っていれば、既製服を試着するときにチェックすることで、納得してスーツを選べる
  • イージーオーダーの場合、現物を着ることができない分、店員に直接確認することが大切になる
さて、今回が「小柄な人のスーツスタイルTips」の実質的な初回でしたが、いかがでしたでしょうか。
小柄な方には少しでも参考になれば幸いですし、そうでない方には、まぁ「苦労してるんだな~」といった感じで眺めてもらえればと思います(笑)。次回はスラックス(パンツ)についてです。

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